転職の本音
今は決断のときではないと思う、だから周りに合わせるのだ、上司の言うことを聞くのだ、無難な選択をするのだ、ということでしたら、まったく問題ありません。
やりたいことをやらないにしても「どうしてそういうことをしているのか」を考えているかどうか、理由が自分でわかっているかどうかが重要です。
理由がわかっているなら、自分で決断しなくてもいい。
迷ったときに相談すべき相手は、ぜひつくっておきたいものです。
自分に本音を言ってくれる人なのか、自分が尊敬できるような人か、それとも心理的に楽な相手か、とにかく、そういう人が一人いれば優柔不断が軽減されます。
それが奥さんでも親友でも先輩でも、師でも親でもいいのです。
何らかの理由で「この人に相談すればスツと迷いがとれる」というような人を、持っているか持っていないかで、ずいぶん人生は違います。
つまり、そういう人を探しておくことが大切です。
例えば、お寺に行って「ああ、このお坊さんのお話は非常に説得力があった」と感銘を受け、そのお坊さんにいつも相談に行くというようなことは、偉い人でもよくしていることです。
「こいつに言われたら踏ん切りがつくよな」という親友も貴重です。
別にそういった人が最悪、欲の裏返しでやっていたとしてもいいとさえ私は思います。
あこぎにお金を取られない限り、そういう人物はキ−プしておくべきです。
こちらが得るメリット以上のお金を要求されて初めて、その人物を「縁きり」すればいいだけです。
現在は、仮の決断でもいいから決めたほうがいい時代になったのだから、何もしない人聞が最も食い物にされてしまいます。
欲の裏返しの人のアドバイスでも、自分で決められないのなら、とりあえず仮の決断ができたほうがましです。
ただしそういう場合は、全面的に信じないで、失敗したときのシミュレーションや失敗の分析ができればいいのです。
キャリアカウンセラーとか、専門職の人から選ぶのもいいですが、その場合も本当に自分が信頼できて「この人だったら」と思えれば、という条件が付きます。
知人をもとう。
決断するときは、一つ目の仮説がうまくいったら次の仮説をやっていきましょう、一つ目の仮説がうまくいかなかったら別の仮説で成功しよう、という感じで、1ランクずつ、常に試行力のようなものが試されるものです。
一回の決断ですべてが決まるわけではありません。
常に新しい試行ができる、常に次の考え方やアイデアが出てくる人は、「知的体力」があるということです。
知的体力を鍛える意味で、やはり決められず何もしないのは損な生き方でしょう。
ひと昔以上も前のような、いわゆる確実な時代、答えが割とはっきりした時代であれば、答え探しに時間がかかってもいいのです。
ところが今は不確実な時代ですから、とりあえずその場その場の決断を求められる可能性が高いのです。
その場で仮の結論を出し、答えをその都度修正していく姿勢のほうが賢明です。
逆に、一度決めたことは修正しないというのは、利口なやり方ではありません。
一度決めたことを修正しないつもりでいるから、決断できない面もあるのです。
仮の結論を出して、現状に合わせて微調整していくことです。
それを悪いことのように思っていること自体が、まずいし、今の時代に合いません。
夢というものは、夢を分解して実現可能性のある「プラン」にすれば、夢ではなくなります。
夢にも一つずつのステップがあるかどうかで、夢が目標なのか、ただの夢想なのかが違ってきます。
例えば私が映画を撮る夢をもっていたとしましょう。
何かビジネスをやって儲けて、そのお金で夢を実現しようという発想もあります。
また、出版社の知り合いがたくさんできたから、小説を書いて映画化してもらう方向でアプローチする方法だってあります。
夢が夢のままかどうかは、どう実現化させるかのプランにかかっています。
仮説を立てたら、検証します。
仮説を立てた後に実際にやるということが決断です。
そこから検証された答えをもとにして、それで正解だと気がつくか、それとも失敗だったから次の仮説へ進むかということになります。
私の場合は、ビジネスを実際にやってみたり、小説を実際に書いてみて当たるかどうかを見ることになります。
当たらなくても、それで人生が失敗だと思わずに、次のアプローチを考え、実行に移せば済むだけです。
実際は、仮説←検証という過程を繰り返すための試行に関して、本当にやるかやらないかということが決断です。
そして、決断して自分が動くことによって仮説を検証していくというプロセスを何度も繰り返すことで、より正しい答えに近づくことを楽しむようになれたら上出来です。
世の中に確かなものはない、正解などないと割り切れば、とりあえずやってみなければ、答えはわからないではないかと思えるはずです。
それこそが、ある種の知的謙虚さだと思います。
答えがあるはずだから、という考えは、本当は不遜な考え方です。
神ではないのですから、人間の知恵ではわからないことがあるとか、絶対確かな予想などできないと思えるほうが重要なのです。
ですから、やってみなければわからないのですが、やってみることでしか正解にたどりつけないことがあることを知ることが大切なのです。
仮に目の前にたいへんな美人がいて、100分のlかの確率で「あなたみたいなまじめな人が好きだったの」と美人が言ってくれるかもしれません。
はなから諦める人が多いのです。
しかし、それにしても、何もしないでは向こうから言ってくる可能性はきわめて低く、アプローチしてこそ正解を知ることになるのです。
その美人が、たまたま次に出会った大金持ちと結婚するという話を聞いたら、「やっぱり彼女は金持ちが好きだったんだ」「ほらやっぱり」と思うかもしれません。
でもそれは、まじめで誠実なあなたがいつまでたってもプロポーズしないから、そうなったのかもしれません。
それは、あなたが試す「過程」がなかったから、答えが変わってしまっただけかもしれないのです。
もちろん、予想どおりに、そんな美人が振り向いてくれないという答えになるかもしれませんが、それで「答えがわかること」に意味があるのです。
それにしても、美人は絶対に自分のことを好きにならないとは限らないと言えます。
美人にも当然、さまざまな性格の人がいるからです。
前もって答えを決めて行動を起こさない、決断しないのは、何の得にもなりません。
ましてや答えは、相手の心のなかにあったり、「神のみぞ知る」状態だったりするのです。
試して答えを知る習慣をつければ、踏ん切りをつけることはそんなに難しいことではないことに気が付きます。
やろうと決めたら、とにかくやってしまうという発想になると思います。
「やってみなければわからない」という謙鹿さが大切。
最近、新卒採用を行う大企業などで、エゴグラムなどの自己分析法が採用されています。
ほかにもMMPI(人格検査)やロ−ルシャツハ(インクのしみによるテスト)などといったものもありますが、もちろんこういった自己分析法も受けておいたほうが参考になるとは思います。
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